看護師に人気の診療科の1つに小児科があります。0歳から16歳前後までを対象にしている小児科での看護の仕事は、子供の病気やケガの治療だけでなく、子供の成長もサポートしていかなければなりません。子供は自分の気持ちを相手に表現することが大人ほど上手ではないため、小さなことに気づいてあげなければならない難しさがあります。また、子供自身のことだけではなく、家族や親へのサポートも大切です。
大人であれば、治療にのみ専念できるところですが、子供相手ではそうはいきません。子供は脈拍や血圧、体温といったバイタルサインの変化が激しく、成長の度合いにも個人差があり、免疫力も弱いため、迅速に対応することが求められます。子供の訴えにこちらから気付いてあげなければならないので、小さなことに気づく力が必要です。それだけ小児科の看護師は難しいということになります。
小児科の看護師に求められる能力は対応力でしょう。例えば、子供に注射をするにしても子供の血管は細く、針を入れるのが難しい子供も多いです。注射も針がなかなか入らないと子供が泣き出してしまいますし、家族からのクレームになることもあります。子供への対応力だけでなく、家族への対応力も必要です。しかし、家族とコミュニケーションを上手に取っていれば、その問題点は容易に改善できます。家族も安心して看護師、医師に任せることができますし、一生懸命相手の気持ちを考えて対応すれば、きっと家族に伝わることでしょう。